歯並びの悪い部分があると、その部分に食べカスが溜まりやすくなります。歯ブラシも隅々まで届きにくいため、磨き残しが増えてしまいがちです。そのため、他の部分よりも虫歯ができやすくなります。

虫歯や歯周病の対策を考えた時、歯並びの良し悪しと日頃のお手入れ方法は非常に重要です。歯科矯正も視野に入れつつ、素材や大きさの異なる歯ブラシを何本か用意して使い分けたり、歯間ブラシなどの補助器具を取り入れたりして、食べカスや歯垢を取り除きましょう。

乳歯には、噛むこと、発音すること、永久歯がうまく生えてくるよう誘導することの、3種類のはたらきがあります。乳歯に虫歯ができた場合、いずれ生え変わるからといって放置することはおすすめしません。なぜなら、乳歯は永久歯よりも虫歯の進むスピードが早いためです。虫歯の悪化した乳歯を抜くと、その後永久歯がずれて生えてしまい噛み合わせが悪くなる可能性もあります。

お子さまがご自分で歯磨きする習慣を身に付けられるよう、お子さまには磨き方のレッスン、親御さまには磨き残しのチェック方法と仕上げ磨きのアドバイスなどを実施しています。

歯磨きだけでは、歯の表面に付いている汚れと着色を全て取り除くのは困難です。予防診療では歯科衛生士によるクリーニングとフッ素塗布を実施します。磨き残している部分があれば上手に磨く方法やお手入れのコツをお伝えしていますし、初期の虫歯や歯周病の疑いがあれば歯科医師に取り次いで治療をご案内いたします。

患者さまによっては「定期検診に行くのは面倒」と感じると思いますが、異常を早く見つけられれば、大掛かりな治療をせずに済むかもしれません。なにより、インプラントやセラミックなどさまざまな治療方法や素材を駆使しても、やはり持って生まれた天然の歯には敵わないと考えています。健康な歯を守るためにも、予防についていま一度ご検討いただければと思います。

入れ歯作りとひとくちに言っても、全ての患者さまに対して同じプロセスで行うことはありません。患者さまのお口の状態や噛み合わせ、つけ心地を確認しながら、臨機応変に微調整を繰り返していく必要があるのです。

当院は歯科技工士が院内にいるので、歯科医師と歯科技工士が協力し合いながら作製を進められることが特徴です。患者さまが気になることはその場で対応して、ご納得いただける入れ歯作りに努めています。

睡眠時無呼吸症候群とは、就寝中、一時的に呼吸が止まるのを繰り返す状態のことです。呼吸が止まると、血液中の酸素が不足して全身に行きわたらなくなります。そのため、知らないうちに血管や心臓に対して負担をかけてしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群の診断は、呼吸器内科などの医師が行います。その治療方法の一つとしてマウスピースの使用があり、歯科で作製可能です。患者さまの歯型を取って、下顎を持ち上げるよう工夫を施したスリープガードを装着してもらい、症状の改善を目指します。

当院は、医科歯科の連携に力を入れております。寝たはずなのに眠い、疲れが取れない、集中力が続かないなどでお困りの場合は、一度医師の診察を受けられることをおすすめします。

歯周病の悪化には糖尿病との相関関係が指摘されており、口の中だけの問題とは限りません。歯周病を改善するには、歯と歯茎の間、歯周ポケットと呼ばれるところに細菌が溜まらないよう、ていねいに清掃する必要があります。しかし奥まっている部分の汚れは、ご自身での歯磨きだけで取り除くことが困難です。

そのため当院では、毎月2回ほど通院することをお願いしています。ご来院時には歯周ポケット内を洗浄し、薬剤を塗布することで、お口の環境を長期にわたり管理してまいります。

食べるということは、命をつなげるということでもあります。少しでも長く食事を楽しみながら十分な栄養を摂っていただけるよう、患者さまのお口の状態に合わせた入れ歯の作製、まだ残っている歯への治療を実施しています。

気道や気管支にうまく飲み込めなかった食べ物が落ちてしまうと、気管支炎や肺炎を起こす原因になります。寝たきりの方がこうした病気になることはリスクが大きいので、歯科医師や歯科衛生士による定期検診とお口のケアが重要な意味を持つのです。

健康な歯を失った場合の選択肢として、インプラントが知られるようになりました。当院では、CTを使ったシミュレーションソフトを使用してインプラント治療を行います。定期検診と治療後の管理もしっかり行っておりますので、毎日のお手入れや注意点など、生活に寄り添ったアドバイスをさしあげることも可能です。

インプラント治療をご検討されている患者さまには、費用や治療期間、他の方法と比較した場合のメリットとデメリットの両方をしっかりご説明させていただきます。少し話を聞いてみたいという方でも歓迎しておりますので、まずはお問い合わせください。